質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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抗認知症薬のコリンエステラーゼ阻害薬の切り替え方法は?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2018年3月 |
コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン)の3剤間で、メタ解析では薬効に差はないとされている。コリンエステラーゼ阻害薬同士の切り替え方法については、大規模二重盲検比較試験はなく、臨床的意義があるか未確認で、切り替え基準はない。以下を参考に、効果、副作用等を観察しながら切り替える。
副作用等で服用できない場合 |
前薬の効果・副作用が消失してから次の薬剤を開始する。 |
欧米のガイドラインでは、切り替え時の消化器系副作用の発現を抑えるため、wash out期間をおかずに切り替える。ただし、切り替え期間中に作用が減弱するため、一過性の症状悪化に注意する。 |
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効果減弱の場合 |
治療1年未満で効果減弱がみられる場合は、前薬中止直後から開始して良い。 |
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効果消失の場合 |
特に数年使用している場合、コリンエステラーゼ阻害薬同士の切り替えは勧められず、コリンエステラーゼ阻害薬にNMDA受容体拮抗薬(メマンチン)を併用する。 |