質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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パーキンソン病治療薬が処方されている患者に、β遮断薬のアロチノロールを使用することはあるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2018年3月 |
パーキンソン病の振戦に対する第一選択薬は、レボドパ、ドパミンアゴニスト(ブロモクリプチン、カベルゴリン、ペルゴリド、プラミペキソール、ロピニロール)、抗コリン薬(トリヘキシフェニジル等)、第二選択薬はレボドパへのセレギリン、エンタカポンの追加、アマンタジン、ゾニサミド、β遮断薬(プロプラノロール)である。第二選択薬は、第一選択薬では完全に振戦が抑制されない場合に補助的に追加併用されるものであり、効果が第一選択薬に勝るものではない。β遮断薬は、副作用の徐脈に注意が必要であり、本態性振戦にパーキンソン病を合併した症例を除いて推奨されない(パーキンソン病治療ガイドライン2011より)。本態性振戦患者におけるパーキンソン病の合併頻度は、正常コントロール群と比べ35倍あるいは24倍とする報告があり、本態性振戦患者はパーキンソン病発症のリスクファクターと考えられている。しかし、関連は認められなかったとする報告もある。