公益財団法人福岡県薬剤師会

文字サイズ 文字サイズを縮小する文字サイズを標準サイズにする文字サイズを拡大する

  • ホーム
  • 福岡県薬剤師会について
  • 県民の皆様へ
  • 薬剤師の皆様へ
  • 薬事情報センター
  • 会員専用ページ

質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

テトラサイクリン系抗生物質による歯牙着色の機序と、投与量・投与期間の関係は?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2013年10月 

テトラサイクリン系抗生物質を歯の石灰化期に投与すると、歯牙着色を起こす。歯の石灰化は、乳歯では妊娠4ヶ月~生後11ヶ月頃まで起こり、永久歯では8歳頃まで継続する。そのため、歯が完全に石灰化するまで(8歳頃)の間に投与すると歯牙着色の可能性があるため、テトラサイクリン系抗生物質は、他の薬剤が使用できないか無効の場合のみ使用する。石灰化が終了した年長児では着色しないが、いったん生じた着色は一生不変である。機序は、テトラサイクリン系抗生物質が金属イオンとキレートを作成するため、テトラサイクリン-リン酸Ca複合体が、石灰化が進行中の歯に沈着して着色を起こすと考えられている。着色の程度は投与量と投与期間に関与し、総投与量が3g以上あるいは投与期間が10日以上になると着色が起こりやすくなるが、特に問題となるのは総投与量である。

ページの先頭に戻る