質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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スギ花粉症で舌下免疫療法を検討しているが、治療開始時期と治療継続期間は?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2022年4月 |
舌下免疫療法は、原因となるアレルゲン(抗原)を体内に投与し、徐々に反応性を低下させて症状やQOLを改善する治療法である。治療開始は、アレルゲンによるIgE抗体産生の増強という観点から、スギ花粉症の治療の場合は、花粉飛散時期からは開始しないことが極めて大切である。治療効果を得るには、花粉飛散前に3ヶ月間の治療が必要なため、少なくとも11月以前に開始することが望ましい。一方、ダニなどによる通年性アレルギー性鼻炎の場合には、アレルゲンによるIgE抗体産生の急激な増強は生じないため、いつから開始しても良い。3~4年間継続して治療すると、中止後も長期にわたり効果が持続する。