公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

放射性セシウム(Cs)の放射能漏れによる健康被害を防止する薬剤はあるか?(薬局)
疾病・治療法
年月 2011年3月 

ラディオガルダーゼカプセル500mg(日本メジフィジックス)が2010年10月に承認され、販売されている。1カプセル中にヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸鉄(Ⅲ)水和物(鉄として154.7mg)を含有する処方せん医薬品で、薬価基準には未収載である。適応は放射性セシウムによる体内汚染の軽減で、原発事故の緊急時に、1回6カプセルを1日3回投与し、患者の状態、年齢、体重に応じて適宜増減する。セシウムは、体内での挙動がカリウムと類似しており、体液に可溶性で、呼吸器系または消化器系を介して吸収され全身にほぼ均一に分布し、腎臓によって排泄されるが、その大部分が腸管循環により長期にわたって体内に留まる。放射性セシウム(134Cs、 137Cs等)の汚染は、被曝の程度により重篤な疾患または死亡を引き起こす可能性がある。本剤は放射性セシウムの体内汚染患者において、イオン交換および結晶構造内への吸着により放射性セシウムと結合し、腸管吸収および腸管循環での再吸収を妨げることにより糞中排泄を促進させる。137Csを経口摂取した健康成人7例に本剤1gを1日3回投与した時、生物学的半減期の平均値が94日から31日に短縮した。

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