質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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高山病薬のダイアモックス錠(アセタゾラミド)を処方してくれる医療機関は?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2015年3月 |
高山病は山酔い(acute mountain sickness:AMS)、高地脳浮腫(high-altitude cerebral edema:HACE)、高地肺水腫(high-altitude pulmonary edema:HAPE)の3種類の症候群に分けられ、AMSがよくみられる症状である。二日酔いに似た症状を示し、頭痛に加えて、倦怠感、食欲不振、吐気・嘔吐、疲労、めまい、睡眠不足など、高所到着後6~12時間後に発症する。ダイアモックス錠は炭酸脱水酵素阻害薬で、脳内CO2濃度の増加や代謝性アシドーシスを起こし、増加したH+により呼吸中枢を刺激して全身の低酸素状態を改善する効果があり、AMSの予防や治療に使用される(保険適応外使用)。予防には、高地に到着する12~24時間前から到着後3日までの4日間、1回125~250mgを1日2回服用する(12時間毎に服用)。AMSの症状が出現したら、1回250㎎を1日2回、症状改善まで服用する。
日本旅行医学会のホームページに、高山病予防薬としてダイアモックス錠の処方が可能な医療機関の地区別リストがある(http://jstm.gr.jp/summary/)。