公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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ノカルジア症とは?(一般)
疾病・治療法
年月 2015年9月 

ノカルジア症の多くは、副腎皮質ステロイドや免疫抑制薬等を使用中に日和見感染として発症する。ノカルジア菌は、土壌細菌として広く自然界に分布するグラム陽性好気性放線菌で、しばしば断裂し桿菌状、球菌状となる。主にNocardia asteroidesが経気道的に肺に初感染巣を作り、血行性に脳を中心とした全身臓器に播種する内臓ノカルジア症と、主にN. brasiliensis等が傷口を通って直接皮膚および皮下組織に侵入して発症する皮膚ノカルジア症に大別される。外傷に続いて膿瘍を形成した場合は、切開・排膿、ドレナージ等の外科的処置が必要となる。化学療法は、スルファメトキサゾールとトリメトプリムの合剤(ST合剤)が第一選択薬で、耐性菌や過敏症により使用できない場合は、ミノサイクリン、アミノ配糖体、カルバぺネム系薬、ペニシリン、ニューキノロン系薬等も使用できる。臨床的所見が改善した後も潜行性の経過をとることがあり、長期的な投薬を必要とすることがある。

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