質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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リウマチ性多発筋痛症で副腎皮質ステロイドを服用中。いつまで服用が必要か?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2015年11月 |
リウマチ性多発筋痛症(Polymyalgia Rheumatica :PMR)は、50歳以上の高齢者に多く発症し、肩や腰等の四肢近位部の疼痛と朝のこわばりを主徴とする原因不明の炎症性疾患で、予後は良好で疾患自体による死亡はほとんどない。日本では少ないが、欧米では5~30%に巨細胞性動脈炎(側頭動脈炎)を合併する。NSAIDsの効果は少なく、少量の副腎皮質ステロイドが著効する。プロドニゾロンでは10~20mg/日で開始し、側頭動脈炎合併例では大量の副腎皮質ステロイド(プレドニゾロン40~60mg/日)が効果的である。副腎皮質ステロイド開始後すぐに症状が改善するが、減量、中止により再燃することがあるので、慎重に減量、中止する必要がある。典型例では1~3年後に中止できるが、約半数は5mg/日前後の長期投与を必要とする。
(減量例)
プレドニゾロン15㎎(2~4週)、12.5mg(2~3週)、10mg(4~6週)、以後1mgずつ4~8週ごとに減量し、安定していれば中止を目指す。