質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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筋肉注射で、注射後に揉んではいけないものは何か?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2016年6月 |
注射後に揉む目的は、薬液を広く拡散して周囲組織に浸透させ、毛細血管壁に多く接するようにして薬液の血管内への吸収を促進させること、それにより薬液滞留の結果生ずる線維性瘢痕性腫瘤(硬結)・疼痛等の副作用発現回避である。薬液の種類や量、濃度等により揉む時間や程度を加減する。ただし、持続性注射剤は揉むことにより薬剤が早く拡散し持続効果が期待できず、また、懸濁注射剤は組織障害が起こるおそれがあるため、注射後は揉まない。
添付文書に揉まないよう記載がある筋肉注射は、エビリファイ持続性水懸筋注用、サンドスタチンLAR筋注用、ケナコルト-A筋注用関節腔内用水懸注、ゼプリオン水懸筋注、リスパダールコンスタ筋注用等がある。