公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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2型糖尿病患者の食後過血糖を抑制するのに、野菜を先に食べる方法が勧められるが、ご飯やおかずは、どのくらい時間を空けたら良いのか?(薬局)
疾病・治療法
年月 2016年8月 

具体的な摂取間隔は検証されていないが、食品の摂取順序による血糖コントロール改善効果を検討した報告がある。
2型糖尿病と診断され食事療法のみで治療中の外来通院患者15名(男性7名、女性8名)を対象とし、試験食(米飯150gと野菜サラダ90g、エネルギー340kcal)を、米飯と野菜サラダの順番を変えて摂取させ、食後血糖値とインスリン値の変動を観察したクロスオーバー試験。米飯と野菜サラダの摂取間隔は10分、試験食の咀嚼回数は1口20回とし、15分かけて摂取させた。その結果、野菜を先に摂取すると米飯を先に摂取した場合と比較して、試験食摂取30分後の血糖値は217±40mg/dLから172±31mg/dL(p<0.01)と低値を示し、インスリン値も30分後、60分後共に有意に抑制された。
先に野菜を摂取することで、野菜に含まれる食物繊維が糖質の分解、吸収の遅延をもたらすことと、十分な咀嚼により食物繊維が細分化され糖質の拡散速度がより遅延したことが要因と考えられる。

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