質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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R-CHOP療法に使用されるプレドニゾロンの目的は?(薬局)
疾病・治療法 |
|
年月 | 2017年1月 |
R-CHOP療法は、悪性リンパ腫に対する化学療法レジメンで、リツキシマブ(R:Rituximab)、シクロホスファミド(C:Cyclophosphamide)、ドキソルビシン塩酸塩(H:Doxorubicin Hydrochloride)、ビンクリスチン(O:Oncovin)、プレドニゾロン(P:Prednisolone)を組み合わせた治療法である。以下の用法・用量で21日間隔を1クールとし、6~8コース繰り返す。シクロホスファミド、ドキソルビシン塩酸塩、ビンクリスチンは、1日目に投与することもある。
プレドニゾロンは、核内受容体を介して核内のendonuclease(ヌクレオチド鎖の途中を切断する酵素)を活性化し、腫瘍細胞のアポトーシスを誘導することにより殺細胞作用を示す。また、食欲促進や吐気予防の効果もある。
薬剤 |
投与量 |
投与法 |
投与日 |
---|---|---|---|
リツキシマブ |
375mg/m2 |
点滴静注 |
1日目 |
シクロホスファミド |
750mg/m2 |
点滴静注 |
2日目 |
ドキソルビシン塩酸塩 |
50mg/m2 |
静注または点滴静注 |
2日目 |
ビンクリスチン |
1.4mg/m2 |
静注 |
2日目 |
プレドニゾロン |
100mg/body/day |
内服または静注 |
2日目~6日目 |