公益財団法人福岡県薬剤師会

文字サイズ 文字サイズを縮小する文字サイズを標準サイズにする文字サイズを拡大する

  • ホーム
  • 福岡県薬剤師会について
  • 県民の皆様へ
  • 薬剤師の皆様へ
  • 薬事情報センター
  • 会員専用ページ

質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

ギラン・バレー症候群とは、どんな疾患か?(薬局)
疾病・治療法
年月 2013年10月 

ギラン・バレー症候群(Guillain-Barre Syndrome:GBS)は、急性の運動麻痺をきたす末梢神経障害で、約7割は先行感染(上気道炎や胃腸炎等)の数日~数週後に急性発症する。末梢神経ミエリンを標的とする脱髄性多発神経炎と考えられてきたが、近年、軸索障害型の存在が認識されている。自己免疫機序に基づく疾患で、細胞性免疫および液性免疫のそれぞれの関与を示唆する報告がある。

(症状)
四肢の筋力低下を主徴とし、異常感覚を含めた感覚障害を伴うことが多い。顔面神経麻痺、眼球運動麻痺等の脳神経障害を伴うこともある。症状の極期には、呼吸筋麻痺や自律神経障害を呈する例もある。腱反射は低下・消失する。急性期を過ぎれば回復に向かうが、極期の呼吸筋麻痺に対して人工呼吸が必要な症例や、血圧の変動や頻脈・除脈等の重篤な自律神経障害を伴う症例もある。

(経過)
症状は発症2~4週以内にピークに達し、その後6~12ヶ月前後で寛解し予後良好なことが多いが、後遺症が残る場合や死亡例もある。


(治療)
急性期の全身管理が重要である。急性期の自己免疫機序のコントロールのためにプラズマフェレーシス(単純血漿交換療法、二重膜濾過法、免疫吸着療法)や免疫グロブリン大量療法を行う。

ページの先頭に戻る