質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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鵞口瘡(がこうそう)に使用するメチルロザニリン塩化物の濃度は?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2013年11月 |
メチルロザニリン塩化物(別名:ピオクタニン、ゲンチアナバイオレット、クリスタルバイオレット)は、グラム陽性菌や緑膿菌に対して殺菌的に作用し、真菌に対して静菌的に作用する。第16改正日本薬局方では、殺菌・消毒薬として皮膚消毒の目的で0.1~1%液、1~2%散布、2~10%軟膏の適用がある。鵞口瘡は、Candida albicansによる口腔内カンジタ症で、過去に1~2%水溶液が塗布剤として用いられてきたが、皮膚粘膜のびらん面や潰瘍面への使用で難治性潰瘍を形成し、時に局所壊死に至った報告があり、使用は差し控えられている。粘膜への安全域は0.5%以下とされるが、真菌に対しては、0.1%で臨床上の有効性が報告されている。