質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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膀胱尿管逆流症の小児に、抗菌薬を予防投与することはあるか?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2012年2月 |
健常人では、一度膀胱に溜まった尿は逆流することはないが、膀胱尿管逆流症(VUR:Vesicoureteral Reflux)では、膀胱尿管移行部の形成不全のため、膀胱内の尿が充満時あるいは排尿時に尿管から腎盂へ逆流する。それに伴い、時に腎盂腎炎、さらに腎機能障害を起こし逆流性腎症を起こす。小児期のVURは、発熱に伴う尿路感染症を契機に発見されることが多い。自然消失ないし改善する可能性が高く、適切な排尿指導(睡眠時以外にも1日6~7回、数時間毎に排尿)と予防的抗菌療法で尿路感染症を予防すれば、逆流性腎症を予防できることが多い。ただし、近年、予防的抗菌療法の効果が疑問視されており、評価は一定していない。年齢やGradeにより、手術療法も行われる。