質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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成人スチル病の治療法は?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2018年6月 |
成人スチル病は、リウマチ因子陰性(血清反応陰性)の慢性関節炎、かゆみを伴わない移動性の淡いピンク色の皮疹(発熱とともに出現し解熱すると消失)、弛張熱(午前中は平熱で夕方から夜にかけて40℃に達する高熱)を特徴とし、小児に発症するスチル病(全身型若年性特発性関節炎)と同様の症状が成人(通常16歳以上)に起こったと考えられる疾患である。自己抗体は検出されないが、一般にステロイド治療が著効する。NSAIDsのみで寛解する例は少なく、ステロイド薬の中等量から大量(プレドニゾロン相当1mg/kg/日、分割内服)が用いられるが、必要用量と期間は症例ごとに異なるので、一律のプロトコールは存在しない。近年IL-1β、IL-6、TNFα等の炎症性サイトカインの異常が明らかとなり、それらを標的とする生物学的製剤が難治例の治療に導入され、高い有効性が報告されている。