質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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メトトレキサートによる関節リウマチ治療中、葉酸服用の目的とタイミングは?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2018年10月 |
メトトレキサート(MTX)は、葉酸代謝拮抗作用を有し、関節リウマチへの作用は、リンパ球等における葉酸代謝阻害による細胞増殖抑制作用と、滑膜の血管内皮細胞等におけるアデノシン合成促進による抗炎症作用の2つが考えられている。葉酸製剤の併用投与は、MTXによる肝機能障害、消化器症状、口内炎の予防・治療および治療の継続に有効であり、必要に応じて考慮する。MTX8mg/週を超えて投与する際や副作用リスクが高い高齢者、腎機能軽度低下症例では、葉酸併用投与が強く勧められる。ただし、葉酸製剤を同時服用するとMTXの効果が減弱するので、MTX最終投与後24~48時間後に5mg/週以下を投与する。通常、フォリアミンを使用するが、重篤な副作用発現時には、活性型葉酸製剤ホリナートカルシウムを使用する(ロイコボリンレスキュー)。
日本リウマチ学会MTX診療ガイドライン策定小委員会:関節リウマチ治療におけるメトトレキサート(MTX)診療ガイドライン2016年改訂版【簡易版】より