質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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アルコール離脱せん妄を予防するための薬物療法は?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2019年9月 |
アルコール離脱症状として、振戦、睡眠障害、せん妄などが起こる。重篤な痙攣を伴うアルコール離脱せん妄は、飲酒を中断して6~24時間以内に認められることが多く、少なくとも3日間は注意する。予防には、呼吸状態や肝機能に問題がなければ長時間作用型ベンゾジアゼピン(BZ)系薬のジアゼパムを1回2~10mg、1日3回で開始し、症状に応じて漸減する。高齢者や呼吸状態が問題となる患者は、より作用時間の短いロラゼパムを1回0.25~1.6mg、1日3回で開始し、症状に応じて漸減する。振戦せん妄の場合、欧米ではBZ系薬の大量投与が推奨されているが、国内では痙攣閾値に影響の少ないハロペリドールや非定型抗精神病薬がBZ系薬と併用されている。
BZ系薬は、症状の改善とともに減量し、使用は原則的に7日以内とする。また、離脱症状が遷延する場合でも、4週間を超えないようにする。