公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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高血圧治療薬のミネブロ錠に、腎保護作用はあるか?(一般)
薬効・薬理、体内動態
年月 2026年1月 

ミネブロ錠(エサキセレノン)は、ミネラルコルチコイド受容体(MR)拮抗薬である。MRは慢性的な塩分摂取、肥満、糖尿病等により、リガンド非依存的に活性化し、臓器障害に関わることが示されている。MR拮抗薬は、MRとそのリガンドであるアルドステロンの結合を阻害する。エサキセレノンは、ステロイド骨格を持たずMRへの選択性が高いことから、副作用を軽減しつつ臓器保護効果を示すことが期待される。また、MRは腎臓以外にも、心筋細胞、血管内皮細胞、血管平滑筋細胞、線維芽細胞、マクロファージ等にも発現しており、慢性的なMR過剰活性化が、心臓では心肥大、心筋線維化を、腎臓では糸球体障害、ポドサイト(糸球体上皮細胞)障害、間質線維化を惹起することが知られている。そのため、MR拮抗薬は血圧低下の効果に加えて、さまざまな臓器局所にも作用する可能性が示されている。1)
(エサキセレノンの2型糖尿病性腎臓病を対象とした国内第3相試験(ESAX-DN試験))2)
ARBまたはACE阻害薬を投与中の早期糖尿病性腎症*1患者455名を対象に、エサキセレノンの有効性および安全性を検証するプラセボ対照二重盲検比較試験。
主要評価項目は、治験薬投与終了時の尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)の寛解*2達成率で、プラセボ群に対しエサキセレノン群の優越性が示された(プラセボ群:4.0%、エサキセレノン群:22.1%)。
また、重要な副次評価項目の治験薬投与終了時のUACRの減少率は、プラセボ群に対しエサキセレノン群の有意な減少が観察された(プラセボ群:+8.4%、エサキセレノン群:-58.3%)。
早期から顕性期*3への進行率は、プラセボ群に対しエサキセレノン群の有意な減少が観察された(プラセボ群:7.5%、エサキセレノン群:1.4%)。
*1 早期糖尿病性腎症:本試験では尿中アルブミン/クレアチニン比が45mg/g・Cr以上300mg/g・Cr未満である2型糖尿病と定義。
*2 尿中アルブミン/クレアチニン比(UACR)の寛解:腎機能指標である尿中アルブミン(尿中クレアチニン濃度により補正)が正常値まで低下し、維持された状態(連続2時点のUACRがいずれも
30mg/g・Cr未満で、かつUACR のベースラインから30%以上減少した状態)。
*3 顕性期:腎機能指標である尿中アルブミン(尿中クレアチニン濃度により補正)が増加し、UACRが300mg/g・Cr以上を呈する状態。


1)山本伸也ら:日本内科学会雑誌 113(3), 452, 2024.
2)第一三共株式会社 Press Release 2019年11月8日.

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