公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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ループ利尿薬は、長期使用すると効果が減弱するか?(一般)
薬効・薬理、体内動態
年月 2015年3月 

ループ利尿薬は、ヘンレ係蹄上行脚にあるNa+-K+-Cl- 共輸送担体を阻害することで、Naの再吸収を抑え、利尿作用を示す。利尿薬の中では、最も強力なNa利尿作用を示し、糸球体で濾過されたNaの15~20%程度の再吸収に関与する。しかし、ループ利尿薬の長期投与により、尿量、尿中Na排泄が増加し、細胞外液量(循環血漿量)が減少すると、Naを貯留させようとする生体反応が働き、血中アルドステロン値の上昇(集合管でのNa再吸収の増加)、血圧低下(近位尿細管での再吸収の増加)、糸球体濾過値の低下等が起こり、利尿効果が減弱する。また、フロセミドを継続投与した動物実験で、遠位尿細管細胞の肥大や集合管のNa+-K+-ATPase活性の増加など、構造的にもNa再吸収を増加させる反応が起こることが報告されている。

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