公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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妊婦・授乳婦に使用できる上部消化管疾患治療薬は?(薬局) 
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2026年2月 

書籍「薬物治療コンサルテーション妊娠と授乳」1)では、下表の医薬品について、妊婦・授乳婦への薬剤使用に対する総合評価として、「使用可」としている。本書籍では、医薬品使用に対する編者の見解を総合評価としてまとめているが、妊婦・授乳婦いずれの対象も「疫学研究、使用経験、類薬、薬剤の特性などからリスクが否定的と考えられる薬。疫学的なエビデンスが少なくても、薬物学的特性や使用経験から妊娠中・授乳中の使用を容認できる薬もここに分類した」としている。総合評価が前提としている主なポイントは、以下の通りである。
・平均的な患者、また健常乳児(児の基礎疾患や未熟児かどうかなどは反映されていない)
・標準的な使用方法と用量
・単剤としての使用
・リスクの事前評価(因果関係の事後評価には不適)
ただし、下表の各医薬品の添付文書において、妊婦については「治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与する」、授乳婦については「治療上の有益性及び母乳栄養の有益性を考慮し、授乳の継続又は中止を検討すること」と記載されている。

表 妊婦・授乳婦に使用可能な上部消化管疾患治療薬

H2受容体拮抗薬(シメチジン、ニザチジン、ファモチジン、ラフチジン、ロキサチジン)

プロトンポンプ阻害薬(エソメプラゾール、オメプラゾール、ボノプラザン、ラベプラゾール、ランソプラゾール)
四級アンモニウム塩合成抗コリン薬(ブチルスコポラミン)
ドパミン受容体拮抗薬(イトプリド、ドンペリドン、メトクロプラミド)
オピアト作動薬 (トリメブチン)
セロトニン受容体作動薬(モサプリド)
その他(テプレノン、スクラルファート、ポラプレジンク、レバミピド)


1)伊藤真也ら編:薬物治療コンサルテーション 妊娠と授乳 改訂4版, 南山堂. 2025年3月30日

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