質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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アラビアガムは、ラテックスと交叉反応性があるか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2015年7月 |
ラテックスは、ゴムの木(Hevea brasiliensis)に傷をつけて採取される樹液である。組成は、水分約65%、ゴム30%、レジン2%、蛋白質2%で、この蛋白質に対してIgE抗体が産生され、誘発される即時型アレルギー反応をラテックスアレルギーという。ゴム手袋やゴム風船、カテーテルなど天然ゴムを含有する製品で起こるが、バナナ、アボカド、クリ、キウイ等に含まれる蛋白質と交叉反応性を示す。
アラビアガムは、マメ科アカシヤ属のアラビアゴムノキ(Acacia senegal)またはその他同属種の植物から摂れる樹脂で、多糖類(アラビノガラクタン)を主成分とする水溶性の食物繊維である。食品添加物(増粘安定剤)として菓子やアイスクリーム等の食品に、また安定剤として医薬品、化粧品、日用品にも使用されている。ラテックスと交叉反応性は報告されていない。