質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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気管支喘息患者にβ遮断薬のアテノロールは慎重投与だが、カルベジロールは禁忌である。理由は?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2018年5月 |
アテノロールは、交感神経β1選択性で、臨床的にも可逆性の閉塞性気道疾患を有する患者の呼吸機能に及ぼす影響は少なかったため、気管支喘息患者には慎重投与となっている。一方、カルベジロールは交感神経α1受容体、β1、β2受容体に作用するため、心臓のβ1受容体のみでなく気管支平滑筋のβ2受容体も遮断する。カルベジロールのβ1、β2受容体遮断の効力比はおよそ7:1であり、β2受容体遮断作用は比較的弱いものの、気管支収縮を起こすおそれがあるため禁忌となっている。