公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

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サルモネラ感染症の妊婦に使用できる抗菌薬は?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2018年10月 

サルモネラ感染症をはじめ細菌性胃腸炎では、発熱と下痢による脱水の補正と、腹痛など胃腸炎症状の緩和を中心に対症療法を行い、軽症例では原則、抗菌薬は使用しない。重症例で使用が必要な場合、サルモネラに有効な抗菌薬は、アンピシリン、ホスホマイシン、ニューキノロン系薬である。妊婦への評価は以下のとおり。

アンピシリン 添付文書では有益性投与。妊娠中のペニシリン系薬の使用が奇形発生と関連しなかったことを示す多くの薬剤疫学的研究があり、妊婦に抗菌薬を投与する場合は、ペニシリン系薬が第一選択薬と考えられている。
ホスホマイシン 添付文書では安全性が未確立のため、投与しないことが望ましい。催奇形性、胎児毒性を示す症例報告、疫学調査は報告されていない。妊婦に投与し、治療効果と安全性を検討した複数の報告があり、胎児の催奇形性リスク情報はみられていない。
ニューキノロン系薬 添付文書では安全性が未確立のため、投与しない。システマティックレビューで、第一三半期の使用と、先天異常、死産、早産、低出生体重との関連はなかったとの報告がある(Ziv A et al:Pharm Res. Mar 26;35(5):109.)。安全性が高いと考えられる他の薬剤が使用できない場合に考慮する。


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