公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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ヒアルロン酸はがんの発症・進展に影響するのか?(薬局) 
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2019年5月 

ヒアルロン酸は個々の細胞の隙間を埋める主要な細胞外基質であり、高分子量ヒアルロン酸として細胞から合成・分泌される。一方、炎症などを起こしている病的組織では、ヒアルロン酸分解酵素のヒアルロニダーゼ2(HYAL2)が誘導され、低分子量ヒアルロン酸に分解される。近年、がんの発症・進展におけるヒアルロン酸の分子サイズと細胞増殖の関係が研究されており、Ookiらは、以下の関連性を解明した(Ooki T et al.:Developmental Cell 49,1,2019.)。

(高分子量ヒアルロン酸)
正常乳腺上皮細胞において、がん抑制性の細胞シグナル経路であるHippoシグナル経路を活性化し、細胞増殖を抑制するため、がんの発症・進展に抑制的に機能する。

(低分子量ヒアルロン酸)
Hippoシグナル経路を不活化し、がんの発症・進展が促がされることが認められた。悪性度の高い乳癌細胞では、HYAL2が過剰発現しており、低分子量ヒアルロン酸が増加するため、がん悪性度を増強させることが示唆される。

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