公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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漢方薬の構成生薬のオウゴンで、膀胱炎が起こることがあるか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2019年7月 

薬剤性膀胱炎には、直接的粘膜障害による膀胱炎と、アレルギー性膀胱炎(好酸球性膀胱炎)がある。アレルギー性膀胱炎は、IgEが関連した反応によりマスト細胞の脱顆粒が引き起こされ、好酸球が遊走し、組織損傷を伴う炎症が起こると考えられている。薬剤性アレルギー性膀胱炎の原因薬剤として、トラニラスト、オキサトミド、ケトチフェン、抗生物質、抗悪性腫瘍薬、漢方薬などの報告がある。漢方薬では、柴朴湯、柴苓湯、小柴胡湯、柴胡桂枝湯、辛夷清肺湯、温清飲などで報告されており、共通する構成生薬のオウゴンが原因生薬である可能性を指摘する報告がみられる。漢方薬による薬剤性膀胱炎は、発症までに数ヶ月以上の服用歴を有し、服用中止により症状が改善し、服用再開した場合は症状出現までの期間がより短くなることが指摘されている。

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