質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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血清アルブミンが低値の場合、疑われる疾患は何か?(薬局)
検査値・検査方法 |
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年月 | 2020年3月 |
アルブミン (Alb)は、肝臓でのみ合成される分子量66kDの水溶性の蛋白である。血清総蛋白(TP)の60~70%を占め、残りは主にグロブリン(Glb)が占める。膠質浸透圧を維持し、血中の様々な物質の輸送体として働く。半減期は14~21日。基準値は3.8~5.2g/dL。
Albは、次の場合に減少する。
①産生の低下〔肝障害(慢性肝炎、初期肝硬変ではあまり変動せず、肝硬変が進むと絶対量が減少)〕
②体外(尿、消化管、皮膚)への漏出
③栄養不良〔低栄養(一般にAlb3.5g/dLを低栄養状態)、消化吸収障害〕等
疑われる疾患としては、重症肝疾患、ネフローゼ症候群、栄養失調、甲状腺機能亢進症、各種炎症疾患がある。