質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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食道がんの色素内視鏡時に使用するルゴール液の調製法は?(薬局)
調製法等 |
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年月 | 2011年10月 |
ルゴール液(ヨウ素-ヨウ化カリウム溶液)を用いた色素内視鏡は、ヨード・グリコーゲン呈色反応を用いた食道がん(扁平上皮がん)の診断法である。正常な食道粘膜は多量のグリコーゲンを含み、ルゴール液の散布により、粘膜全体は褐色に染色される。しかし、食道がんや食道異形成(良性悪性の境界病変)ではグリコーゲンが著しく減少・消失し、不染帯として白い状態のままで観察されるので、その部分の生検により診断する。使用時はヨード過敏症、甲状腺機能異常症に注意する。ルゴール液の使用濃度は1~3%で、施設により異なる。
処方例 |
(3%ルゴール液) |
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調製法 |
ヨウ化カリウムを少量の精製水に溶かし、これにヨウ素を加えて溶解し、残余の精製水を加えて全量100mLとして製する。 |
用法 |
内視鏡下で必要最小限を散布する。 |