質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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糖尿病患者がグルコサミンを使用して良いか?(薬局)
食品・健康食品 |
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年月 | 2012年9月 |
グルコサミンは糖の一種で、グルコース(ブドウ糖)にアミノ基が付いたアミノ糖であり、動物の皮膚や軟骨、甲殻類の殻のキチン質に含まれている。糖尿病患者がグルコサミン塩酸塩またはグルコサミン硫酸塩を使用して血糖値が上昇した報告があるが、高齢の2型糖尿病患者を対象としたプラセボ対照二重盲検ランダム化試験では、1日にグルコサミン塩酸塩1,500mgとコンドロイチン硫酸1,200mgを90日間摂取しても、HbA1cに有意差はなかった報告もあり、糖尿病患者に対する安全性の評価は一定していない。ただし、グルコサミンはインスリン分泌やインスリンによるグルコースの取り込みに関与しているため、代謝阻害を引き起こしコレステロール値や血圧の上昇を誘発するおそれもある。糖尿病、高脂血症、高血圧のリスクがある人は、血糖値や血清脂質、血圧を定期的に測定し、変動に注意しながら使用する。