薬事情報センターに寄せられた県民・医療従事者からの相談事例
相談事例をご覧になる方へ
県民、医師・歯科医師、薬局等から寄せられた相談事例の中で、情報提供により相互作用や副作用防止などの有害事象が防止できたと思われる事例を紹介しています。回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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チラーヂンS、ファモチジン、アンカロン、ワーファリン、アルダクトンA、フロセミド、アミティーザ、トピロリック、レバミピド、メリスロン、プルゼニド、デパス、ボルタレンSRを服用中の患者。 (1)フロモックスまたはサワシリンまたはルリッド、ロキソニンまたはカロナール(ボルタレンSRを中止)との相互作用は? (2)外科処置は問題ないか?(歯科医師)
相互作用防止 |
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年月 | 2021年11月 |
(1)いずれの薬剤でも、ワーファリン(ワルファリンカリウム)の作用増強の可能性があり、併用注意。
フロセミドとロキソニン(ロキソプロフェンナトリウム水和物)で、利尿作用減弱の可能性があり、併用注意。
アルダクトンA(スピロノラクトン)とロキソニンで、降圧作用減弱、腎機能障害者で重度の高カリウム血症の可能性があり、併用注意。
(2)ワーファリンは抗凝固薬であり、治療域にコントロールし、止血処置を十分に行う。
アドレナリンを含有する歯科用局所麻酔薬を使用する場合、
チラーヂンS(レボチロキシンナトリウム水和物)とアドレナリンで、冠動脈疾患がある患者では、冠不全のリスクが増大する可能性があり、併用注意。
フロセミドとアドレナリンで、アドレナリンの作用減弱の可能性があり、併用注意。
アンカロン(アミオダロン塩酸塩)と局所麻酔薬で、心機能抑制作用増強の可能性があり、併用注意。心電図検査等によるモニタリングを行う。