上手な手洗い方法 |
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〔皮膚表面の細菌〕 |
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手指に存在する細菌は,皮脂腺や汗腺の常在細菌であるStaphylococcus epidermidis(表皮ブドウ球菌),プロピオバクテリウム,Micrococcus等と,一過性細菌であるKlebsiella,SerratiaおよびPseudomonas aeruginosa(緑膿菌)等に分けられる。 |
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一過性細菌は皮膚表面に外界から数時間だけ付着する細菌であり,接触により他に移行することもあり,医療従事者を介して院内感染を引き起す危険性がある。一過性細菌の皮膚上生存期間は,通常,24時間以内であり,石けんと流水による20〜30秒間のもみ洗いでほとんど取り除くことができる。 〔上手な手洗い方法〕
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上手に手を洗うには,指間など洗い損ないやすい部分には特に注意して(図1),もみ洗いの基本に従って少なくとも10〜20秒間行う(図2)。手洗い後は使い捨てのペーパータオルなどを用い,布タオルなどからの逆汚染を防ぐことも大切である。 |
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図2 もみ洗いの基本 |
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