■はじめに(なぜOTCを導入しないといけないのか)
令和2年薬機法改正において、薬局の定義に係る改正が行われ、従来の「薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務を行う場所」から「薬剤師が販売又は授与の目的で調剤の業務並びに薬剤及び医薬品の適正な使用に必要な情報の提供及び薬学的知見に基づく指導の業務を行う場所」と変更されました。
この定義の変更により、薬局とは「調剤を行う場所」から「すべての医薬品の供給施設」と法律上明確化されました。
また、日本薬剤師会の政策提言の中で、薬局は調剤薬の提供のみならず、OTC医薬品の供給も当然やらなければならないことであり、正しい情報を提供することで、地域住民が使用する薬の一元的管理が達成できると示されています。地域住民へ健康情報・医薬品の提供を行うことが薬局の役割であることを十分理解していただき、地域に貢献する薬剤師・薬局を目指しましょう。