質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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反応性低血糖とは?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2023年11月 |
低血糖症はその出現時間により、空腹時低血糖と食後性低血糖(反応性低血糖)に分類される。食後5時間以内に起こる低血糖を反応性低血糖といい、一般に血糖上昇とインスリン分泌のタイミングがずれることにより生じる。原因として消化管手術後、早期糖尿病、特発性がある。胃切除の既往のある症例や高カロリー輸液中止後によくみられ、食後低血糖を認める場合には75g経口糖負荷試験や食事負荷試験を行い、負荷後5~6時間までの血糖曲線とインスリン反応を調べる。
消化管手術後 | 食事が急激に小腸に入るため、食後高血糖となり、インスリン分泌が過剰になる(後期ダンピング)。 |
早期糖尿病 | 耐糖能異常を是正するため、食後インスリン分泌が過剰になる。 |
特発性 | インスリン感受性の増大、不適切なインスリン分泌、インスリン拮抗ホルモン、特にグルカゴン、カテコラミンの反応低下、インスリン分泌抑制の低下、βアドレナリンの関与などが報告されている。 治療薬は、αグルコシダーゼ阻害薬が有効との報告が多い。糖吸収が緩徐になることでインスリンの分泌反応が変化し、低血糖を抑制すると考えられる。 |