公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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0.01%硫酸アトロピン点眼液の使用目的は?(薬局)
疾病・治療法
年月 2020年4月 

近視眼もしくは仮性近視眼で調節緊張症を認める小児に対する治療法の一つに、0.01%硫酸アトロピン点眼液があり(保険適応外使用)、近視進行抑制には、眼鏡よりも0.01%硫酸アトロピン点眼液が期待できると考えられている。アイドロイチン1%点眼液5mL(コンドロイチン硫酸エステルナトリウム)に日点アトロピン点眼液1%を0.05mL混入して調製し、寝る前に1滴点眼する。シンガポールで実施された臨床試験(ATOM2)において、0.01%硫酸アトロピン点眼液は、0.1%や0.05%硫酸アトロピン点眼液と比較して、最小限の副作用で同等の近視進行抑制効果が保持された。作用機序として、網脈絡膜に分布するムスカリン受容体に直接作用し、眼軸長の視覚制御機能の働きを抑制することにより眼軸長伸展を抑制すると考えられている(有賀義之ら:視覚の科学 36(4),94,2015.より)。

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