公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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甲状腺機能低下症の人は、スタチン系薬による横紋筋融解症を起こしやすいのか?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2023年11月 

スタチン系薬の電子添文の特定の背景を有する患者に関する注意には、「甲状腺機能低下症の患者:横紋筋融解症があらわれやすいとの報告がある」と記載され、注意喚起されている。
甲状腺機能低下症の患者では、しばしば骨格筋障害を反映して高CK(クレアチンキナーゼ)血症が認められている。顕性甲状腺機能低下症で28例中16例(57%)、潜在性症例で38例中4例(10%)と高頻度に高CK血症が認められた報告や、甲状腺機能低下症の症例で、TSH(甲状腺刺激ホルモン)とCKの間には正の相関が認められた報告等がある。また、甲状腺機能低下症の症例において合併は稀と考えられてきた横紋筋融解症による急性腎不全症例が、相次いで報告されている。誘因として、運動、労作のほか、横紋筋融解症を起こすおそれのあるスタチン系薬等の高脂血症用薬の投与、電解質異常の合併、レボチロキシンナトリウムの飲み忘れ等があげられる。
原因として、筋組織における糖新生やミトコンドリア酸化能の障害の関与が想定されているが、明らかにされていない。

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