公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

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SU薬のグリメピリドとグリクラジドは、体重増加はどちらが起こりにくいか?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2019年4月 

スルホニル尿素薬(SU薬)は、インスリン分泌を促進しインスリン作用の増強により、脂肪細胞への糖の取り込みが亢進する。この時、食事療法や運動療法が不完全な状態では脂肪細胞の肥大化が起こり、また、血糖低下により空腹感が亢進し食欲が助長されるため、体重が増加する。
グリメピリドとグリクラジドの体重増加に及ぼす影響の比較検討では、グリメピリドのほうが体重増加の影響が少なかった報告がある。 
(対象) 日本人、過体重~肥満の2型糖尿病患者24名(男16 女8、年齢 61±11歳、BMI 25.4±29、血糖 192±30mg/dL、IRI(immunoreactive insulin:血中インスリン値)11±7μU/mL、HbA1c 8.5±0.9%)
(方法) グリメピリド群(13名)、グリクラジド群(11名)に振り分け、4ヶ月間経過観察。
(結果) 体重増加は、グリメピリド群 0.4±1.8kg、グリクラジド群 2.7±1.4kgで、グリメピリド群で少なかった(p<0.01)。HbA1cの改善や血圧、脂質の変化は、両群間で有意差は認めなかった。

(東 宏一郎ら:糖尿病47(3),203,2004.)

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