質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
質疑・応答検索
相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。
※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。
妊娠線はなぜできるのか?予防法は?(一般)
その他 |
|
年月 | 2013年7月 |
腹部妊娠線の発生頻度は初産婦71.6%、経産婦87.6%で、分娩回数が増加するにつれ発生頻度は高く、妊娠線の強さも強くなった報告がある。腹部妊娠線の発生には、分娩年齢、分娩回数、胎児の大きさ、妊婦の体格栄養(体質)等が関与していると言われる。妊娠線は腹部のほか、乳房、上腕、太腿、臀部にもでき、一度できたら完全に元には戻らない。
(原因)
以下の2点があげられる。
①皮膚の急激な伸びで、皮膚の表皮は伸びるが、真皮や皮下組織の一部のコラーゲン、弾性線維は伸びにくいため、断裂が起こり、赤紫色の線状斑(妊娠線)が現れる。
②妊娠中は副腎皮質ホルモンが増加し、皮膚のターンオーバーが抑制されてコラーゲンの生成が抑えられることにより、弾力を失い皮膚組織に断裂が起こりやすくなる。
(予防法)
①体重コントロール(急激な体重増加を避ける)
②適度な運動(皮下脂肪を付きにくくする)
③保湿ケア(腹部が大きくなり始めたころから臨月まで、専用のクリームやオイル等で皮膚に柔軟さを与える)
④腹帯やガードルの使用(腹部を支え、急激な皮膚の伸びを予防)
等がある。