質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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糖尿病用薬のメトホルミンを多嚢胞性卵巣症候群に使用するか?(一般)
疾病・治療法 |
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年月 | 2015年1月 |
多嚢胞性卵巣症候群(PCOS:polycystic ovary syndrome)は、①月経異常、②多嚢胞卵巣、③血中男性ホルモン高値または黄体形成ホルモン(LH)基礎値高値かつ卵胞刺激ホルモン(FSH)基礎値正常の、①~③の全てを満たす場合に診断される。PCOSの原因は明確でないが、インスリン抵抗性(高インスリン血症)との関連が示唆されている。特に肥満を伴うPCOSではインスリン抵抗性を認めることが多い。PCOSの病態は図のとおり。
インスリン抵抗性の改善を期待して、メトホルミン(ビグアナイド系)とピオグリタゾン(チアゾリジン系)が使用されることがある(いずれも保険適応外使用)。国内外において、メトホルミンの使用が多い〔妊婦への投与のFDAカテゴリー:メトホルミン(B)、ピオグリタゾン(C)〕。
![]() 図 PCOSの病態 |