質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
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県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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脂肪乳剤のイントラリポスは、中心静脈注射(TPN)投与ラインに側管投与できるか? (病院薬局)
調製法等 |
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年月 | 2015年2月 |
イントラリポスは精製大豆油を主成分とする脂肪乳剤であり、電解質やアミノ酸との混合により経時的に粒子の粗大化や凝集をきたし、肺塞栓が発生する可能性があるため、基本的には他剤とは混合せず、末梢静脈からの投与が望ましい。
TPN製剤(ビタミン、微量元素含有)投与ラインの側管から脂肪乳剤を投与した結果、脂肪粒子の平均粒子径に大きな変化は認められず、USP(United States Pharmacopeia)基準(5㎍よりも大きい粒子の体積が全脂肪の0.05%未満)を超える粗大粒子の増加も認められなかった報告がある。混合ではなく側管からの投与であれば、TPN製剤と脂肪乳剤の接触時間が短いため、脂肪粒子径に大きな変化は認められないと考えられる。