質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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整腸剤(生菌製剤)の特徴は?(薬局)
薬効・薬理、体内動態 |
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年月 | 2015年5月 |
整腸剤は腸内pHを低下させることにより有害細菌の増殖を抑え腸内有用菌の増殖を促進し、腐敗物質を減少させて諸症状を改善する。整腸剤は同一の適応症を有し、製剤間における大規模臨床比較試験は行われていないため、使い分けのエビデンスは確立していないが、菌種により消化管部位に対する親和性の違い等がある。通常ウイルス性胃腸炎の主な感染部位は上部消化管(小腸)の粘膜上皮で、細菌性下痢では下部消化管(大腸)である。
菌種 |
特徴 |
主な商品名(成分) |
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ビフィズス菌 |
偏性嫌気性菌。小腸下部から大腸にかけて増殖し、乳酸及び酢酸を産生する。 |
ビオフェルミン錠(ビフィズス菌) ラックビー錠・微粒N(ビフィズス菌) |
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乳酸菌 (ラクトミン) |
通性嫌気性菌。小腸から大腸にかけて増殖し乳酸を産生する。増殖性ならびに乳酸生成能が高い。 |
ビオラクト原末(ラクトミン) |
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配合剤 |
ビオスミン配合散(ラクトミン、ビフィズス菌) レベニンS散(ラクトミン、ビフィズス菌) |
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糖化菌 |
偏性好気性菌。芽胞を形成する。小腸上部より増殖を始め、乳酸菌増殖促進作用がある。 |
配合剤 |
ビオフェルミン配合散(糖化菌、ラクトミン) |
酪酸菌 |
偏性嫌気性菌。芽胞を形成する。大腸で増殖し、酪酸産生能が高い。胃酸や種々の抗菌薬に抵抗性を示す。 |
ミヤBM細粒・錠〔酪酸菌(宮入菌)〕 |
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配合剤 |
ビオスリー配合散・錠(酪酸菌、ラクトミン、糖化菌) |