公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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検査値の1,5-AGとは何か?影響を与える薬剤は?(薬局)
検査値・検査方法
年月 2015年5月 

1,5-AG(1,5-アンヒドロ-D-グルシトール)は、グルコース誘導体の一種のポリオールで、食物から経口摂取される。

特徴

基準値は、14μg/mL以上(上限の目安は、男性45μg/mL、女性30μg/mL)。
腎糸球体で濾過された1,5-AGは、正常の場合、尿細管で99.9%再吸収され、血中濃度は一定に保たれている。しかし構造が非常に類似したグルコースが存在すると、尿細管での再吸収は競合阻害を受けるため、糖尿病等で尿糖が増加すると尿糖の排泄量に反比例して再吸収はリアルタイムで低下し、その結果、血中1,5-AG濃度は低下する。血中1,5-AG濃度は、尿糖排泄量の増減に非常に敏感に反応するので、HbA1やグリコアルブミンよりも短期間の血糖変動の指標となり、特に軽度高血糖領域のモニタリングに有効である。血糖コントロールの憎悪を約1日のタイムラグで反映する。

検査値に影響を与える薬剤

糖尿病用薬

SGLT2阻害薬

尿糖排出の作用機序より、減少。

α-グルコシダーゼ阻害薬

体内での1,5-AG合成に干渉するため、減少。

副腎皮質ステロイド

尿糖排泄閾値が低下すると減少。

デキストリン
漢方薬(人参養栄湯、加味帰脾湯等)

1,5-AGを多量に含有するため、投与により異常高値。

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