質疑応答
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福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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メキシレチンの神経障害性疼痛治療薬としての作用機序は?(薬局)
薬効・薬理、体内動態 |
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年月 | 2015年12月 |
損傷神経では、ナトリウムチャネルの増加が興奮性亢進を起こし、痛み発症の一因となる。メキシレチンはリドカインに構造が類似したナトリウムチャネル遮断薬で、傷害された小径有髄線維と無髄線維の再生過程におけるナトリウムチャネル由来の異常興奮を抑制する。また、ナトリウムチャネル遮断作用に加え、中枢神経系 (脊髄レベル) における、痛みの伝達物質であるサブスタンスPの遊離抑制作用、上位中枢からの内因性オピオイドを介する下行性疼痛抑制神経の賦活により、脊髄後角ニューロンの過剰興奮を抑制する。神経障害性疼痛に有効で、糖尿病性神経障害に伴う自覚症状(自発痛、しびれ感)の改善にのみ保険適応であり、帯状疱疹後神経痛等には保険適応外使用である。