質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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イムラン錠を半錠にする時の曝露対策は?(薬局)
調製法等 |
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年月 | 2016年1月 |
免疫抑制剤のイムラン錠(アザチオプリン)は、代謝拮抗薬の6-メルカプトプリン(6-MP)のプロドラッグであり、生体内で6-MPに分解され、核酸合成を阻害する。動物実験では変異原性、催奇形性、発がん性の報告があり、ヒトでは発がん性、催奇形性の報告がある。「抗悪性腫瘍剤の院内取り扱い指針(日本病院薬剤師会 学術委員会 第1小委員会)」において、ランクA(取扱う上で注意を要するもの)に位置づけされており、以下の曝露対策が必要である。
① 裸錠は素手で扱わず手袋などを用い、直接皮膚に付着しないよう注意する(アザチオプリンはアルカリ性で刺激性があるので手袋等が必要)。
② 錠剤の分割・粉砕はできるだけ避ける。特に粉砕時には粉塵が飛散し作業者が吸引しやすいので極力避ける。集塵装置のあるところで行う。
③ 裸錠は錠剤自動分包機を使用しない。錠剤自動分包機は構造上、分包時に錠剤が破損することがあり、裸錠については使用を避ける。一包化する場合はパッカー型分包機を用いる。