質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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ポルフィリン症の患者に禁忌の薬剤は何か?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦 |
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年月 | 2016年3月 |
ポルフィリン症は、ヘム合成過程のポルフィリン代謝に異常がある一群の疾患で、代謝過程の酵素欠損のために、ポルフィリン体およびその前駆物質が肝、造血組織、皮膚等に沈着する。それにより、光線過敏(日焼け、熱傷様症状)、消化器症状(激烈な腹痛、下痢、便秘、嘔吐、肝不全)、神経症状(痙攣、麻痺、意識障害)等を呈する。主な禁忌薬剤は以下のとおり。
禁忌薬剤 |
理由 |
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バルビツール系薬剤 |
酵素誘導により、ポルフィリン合成を促進し、症状悪化のおそれがある。 |
経口避妊薬 |
エストロゲン及びプロゲストーゲンがポルフィリン症の症状を促進するおそれがある。 |
光線力学的療法用剤 |
ポルフィリン症患者が合併する光線過敏症をさらに悪化させるおそれがある。 |
ダナゾール、トリクロホスナトリウム、トルブタミド、ヒドロキシジン |
ポルフィリン症の増悪や誘発の報告がある。 |