質疑応答
質疑・応答をご覧になる方へ
福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。
回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。
県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。
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肺炎マイコプラズマ肺炎の治療に使用する抗菌薬は?(薬局)
疾病・治療法 |
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年月 | 2016年5月 |
病原体の肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)は細胞壁がないので、ペニシリン系薬やセフェム系薬等の細胞壁合成阻害作用の抗菌薬には感受性がなく、蛋白合成阻害作用のマクロライド系薬やテトラサイクリン系薬、核酸合成阻害作用のニューキノロン系薬が有効である。
小児 |
第1選択薬は、副作用等の問題からマクロライド系薬が推奨される。 効果は、投与後48~72時間の解熱で概ね評価できる。無効の肺炎には、使用する必要があると判断される場合は、トスフロキサシンあるいはテトラサイクリン系薬(8歳未満には原則禁忌)の投与を考慮する。 |
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成人 |
第1選択薬は、マクロライド系薬の7~10日間投与〔アジスロマイシンは3日間(徐放製剤は1日間) 〕が推奨される。効果は、投与後48~72時間の解熱で評価する。無効の場合には、テトラサイクリン系薬、または、ニューキノロン系薬の7~10日間の投与が推奨される。 |
(肺炎マイコプラズマ肺炎に対する治療指針:日本マイコプラズマ学会(2014年初版)より)