公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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妊娠後期にNSAIDsを投与すると胎児動脈管収縮が起こるのは何故か?(薬局)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2012年5月 

動脈管は胎児期に特有の血管で、大動脈と主肺動脈をつなぎ、血液は右心室から肺を通らずに直接下行大動脈へ流れている。出生後に肺呼吸へ移行すると、血中酸素分圧の上昇による閉鎖機構および動脈管の開存を維持していたプロスタグランジンEの減少により収縮して、通常は12時間程度で閉鎖する。妊娠後期ではプロスタグランジンEの開存作用に対する胎児のNSAIDs感受性が高まり、NSAⅠDs投与によるプロスタグランジン合成阻害のため出生前に動脈管が収縮・閉鎖して胎児の心不全、死亡が起こることがある。また、動脈管が収縮すると右心室から動脈管へ流れる血液量が減り、未だ呼吸していない肺へ流れ肺動脈の血管抵抗が高まり、出生後も持続して遷延性肺高血圧症となる可能性がある。

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