公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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水質検査で「硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素」とは何か?(一般)
検査値・検査方法
年月 2012年7月 

硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素は、水中に含まれる硝酸イオンと亜硝酸イオン中の窒素の合計量で、汚染源は窒素肥料、家畜の糞尿、腐敗した動植物、生活排水、陸上処分された下水汚泥等である。水道法の水質基準値及び環境基本法の地下水環境基準値では硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素の和として10mg/L以下と定められている。

硝酸態窒素

種々の窒素化合物が酸化されて生じた最終生産物で富栄養化の原因にもなり、あらゆる場所の土壌、水、植物中に広く存在するが、地下水や河川水に溶け出しやすい。

飲料水等を通して摂取した硝酸態窒素は、消化管から速やかに吸収され血液、尿、唾液中に移行するが、一部は消化管内の微生物によって還元され亜硝酸態窒素となる。血液中に移行した亜硝酸態窒素は、ヘモグロビンと反応し、酸素運搬能のないメトヘモグロビンを生成し、メトヘモグロビン血症となりチアノーゼ症状を呈する。硝酸態窒素の還元は、胃内pHが2~3の成人ではほとんど起こらないが、胃酸分泌が少ない乳幼児は、微生物による硝酸態窒素の還元が起きやすくメトヘモグロビン血症になりやすい。また、亜硝酸態窒素は、胃内で食物中の2級アミン等と反応して発がん性が示唆されるN-ニトロソ化合物を生成するおそれがある。

亜硝酸態窒素

自然界に広く存在する有機態窒素が土壌や水中の好気性細菌によって分解されたもので、硝酸態窒素に比べ非常に低濃度だが、広く存在する。

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