公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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夜間頻尿にロキソプロフェンを使用することはあるか?(一般)
疾病・治療法
年月 2017年1月 

良性前立腺肥大症や過活動膀胱による夜間頻尿に、ロキソプロフェン60mgを就寝前に投与し、1日の総尿量、排尿回数は変えずに、夜間排尿回数、夜間の1日総尿量が減少した報告がある(保険適応外使用)。
ロキソプロフェンは半減期が短いため(未変化体、活性代謝物ともに約1時間15分)、就寝前投与により睡眠中に効果が現われ、日中まで持続しない。ただし夜間頻尿は高齢者に多いため、連用による胃腸障害、腎機能障害に注意が必要である。以下の作用機序が示唆されている。
①ロキソプロフェンのプロスタグランジン(PG)合成阻害作用により、腎血管が収縮して腎血流量が低下し、尿量が減少する。
②PGEは膀胱排尿筋の収縮に関与しており、ロキソプロフェンのPGE産生抑制により、膀胱排尿筋の収縮が抑制され、膀胱の緊張を緩和する。
③蓄尿時に膀胱上皮細胞からPGが産生され、そのPGが粘膜の下にある求心性神経を刺激すると尿意が伝わる。ロキソプロフェンがこの経路を遮断する可能性が示唆されているが、ヒトでは未解明である。

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