公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


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本態性振戦の治療薬は何があるか?(薬局)
疾病・治療法
年月 2017年1月 

本態性振戦の病態は十分には明らかになっていない。根本的治療法がなく、薬剤の作用機序も不明な点が多いが、薬物療法には以下の薬剤が使用される(アロチノロール以外は保険適応外使用)。海外での使用例を含めて検討しているため、本邦における通常使用量と比べて高用量の薬剤もあり、実際の使用にあたっては低用量から開始するなどの注意が必要である。

 

薬剤

備考

第一選択薬

β遮断薬

アロチノロール:10~30mg/日
プロプラノロール:60~320mg/日

実質的な第一選択薬は、アロチノロール。
非選択性/ISA(-)β遮断薬において抗振戦作用が強く認められ、その機序は末梢の筋紡錘等に分布しているβ受容体遮断作用により振戦を抑制すると考えられている。

抗てんかん薬

プリミドン:25~250mg/日

β遮断薬が合併症のため使用不可、もしくは副作用発現のため中止の場合に使用する。

第二選択薬

抗不安薬

アルプラゾラム:0.125~3mg/日

第一選択薬が合併症のため使用不可、副作用発現、あるいは効果が不十分な時や無効の場合に使用する。

抗てんかん薬

クロナゼパム:0.5~6mg/日
ガバペンチン:1,200~1,800mg/日
ゾニサミド:100~200mg/日
トピラマート:~400mg/日

(日本神経治療学会 標準的神経治療:本態性振戦より)

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