公益社団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

相談内容をクリックすると回答内容がご覧になれます。

※相談内容を検索する際に、検索語に英数字が含まれる場合は、半角と全角の両方での検索をお試しください。

検査項目でCDトキシンA/Bとは何か?(薬局)
検査値・検査方法
年月 2014年1月 

CDトキシンA/Bは、クロストリジウム・ディフィシル(Clostridium difficile:C.difficile)感染症を診断する検査項目である。C.difficileは、芽胞を形成するグラム陽性の偏性嫌気性桿菌で、化学療法剤や抗生物質等の投与により、正常腸内細菌叢が攪乱され、C.difficileの異常増殖と毒素(トキシンA、トキシンB等)産生が起こり、偽膜性大腸炎や下痢症を引き起こす。また、院内感染の原因菌ともなる。

トキシンA
(エンテロトキシン)

腸液の増加と腸管血管・粘膜の透過性の亢進を来たし腸液と蛋白の漏出から下痢を引き起こす。
C.difficileの病原性における最も重要な役割を担っている。

トキシンB
(サイトトキシン)

単独での細胞傷害性は弱いが、トキシンAにより細胞透過性が亢進した状態ではトキシンBが細胞内に容易に入り込み、強い細胞傷害性を発揮し病状を悪化させる。トキシンBはトキシンAの1,000~10,000倍の毒性を持つとされ、トキシンAと協同的に作用し、より強い組織傷害を示す。

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