公益財団法人福岡県薬剤師会

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質疑応答

質疑・応答をご覧になる方へ


福岡県薬会報に掲載している「情報センターに寄せられた質疑・応答の紹介」事例です。

回答はその時点での情報による回答であり、また紹介した事例が、すべての患者さんに当てはまるものではないことにご留意ください。

県民の皆様は、ご自身の薬について分からなくなったなどの場合には、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。相談しやすい“かかりつけ薬局”を持っておくのがよいでしょう。


質疑・応答検索

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トリカブトによる中毒症状は?(一般)
副作用、中毒、妊婦・授乳婦
年月 2014年2月 

トリカブトはキンポウゲ科の植物で、毒性の強いアコニチン系アルカロイド(アコニチン、メサコニチン、ヒパコニチン等)を含有する。全草が有毒で、根>葉>茎の順に毒性が強く花粉でも中毒を起こす。若芽・若葉はセリ、ゲンノショウコ、ニリンソウ、モミジガサ等の山菜・薬草と間違われやすく、しばしば誤食事故を引き起こす。葉1gの摂取で重篤な中毒例がある。死因の65%は心室細動、25%は長時間の無収縮である。

症状

初期

10~20分以内に症状発現。口腔・咽頭の灼熱感・しびれ、四肢末端のしびれ、めまい、酩酊状態、発汗、顔面潮紅、心悸亢進

中期

嘔吐、流涎、嚥下困難、下痢、脱力感、起立不能、視力・聴力・言語障害

末期

血圧・体温低下、不整脈、呼吸困難、痙攣、呼吸麻痺…死亡(1~6時間)

処置

特異的な治療法、解毒剤・拮抗剤はなく、催吐、胃洗浄の後、吸着剤と塩類下剤の投与。対症療法(呼吸・循環管理、特に心室性期外収縮、心室細動)。

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